小女郎池、蓬莱山  (Feb.11, 2004)

 2001年2月4日、panaちゃんが小女郎池の上に立っている写真がある。
>早速池の上を歩いて対岸へ。
>真ん中辺りで写真も撮ってみた。
>以前雑誌で読んだような記憶が甦ってきた。
>冬の小女郎ケ池のこと・・・・
>やっぱり歩けるんだ。

 それとなくpanaちゃんに声をかけると、「ほな行こか〜」と返事をいただいた。
 山科で待ち合わせをして花折峠へ向かう。凍結が心配だったけれど、つい先日この道を芦生へ行ったpanaちゃんの報告では心配ないとのこと。

権現山にて

 林道にはわずかに雪が残っていて山から染み出た水が凍っている。
 「あらあら」
 ワカンは持って来たけれどアイゼンはない。
 山道に入るとよく踏まれていて、しっかりと凍っている。
 「アイゼンつけよか?」
 「あらあら」
 アイゼンなしは僕だけじゃないか。
 登りはなんとか行けたけど、下りでは往生しそうだ。

 権現山の手前では背丈ほどの藪を漕いだ記憶があったが、今回は見事に雪の下に埋まっていた。ほどよく締まった雪の上で、見晴らしのいい稜線に出たと思ったらそこが権現山だった。雪の白さが目に痛い。サングラスを持ってきておいてよかった。
 琵琶湖も、比叡山もきれいに見える。
 それにしてもだいぶ上を歩いているようだ。
 せっかく持って来たのだからとワカンを履いたが、必ずしも必要ではなかった。先にも書いたようにほどよく締まっていた。まあ、あえて名を秘すが運が悪ければ、あるいは体重があれば時たまHAMAるくらいのことだ。

琵琶湖 比叡山

 この権現山から蓬莱山までの稜線は、あれやこれやが雪の下に隠されて、じつに広々とした開放感が味わえた。少しオーバーに言えば、陽射しと空の青さと雪の白さ以外は何もないのである。

ホッケ山へ 蓬莱山へ
 
 ホッケ山を過ぎ、三体のお地蔵さんを下ると小女郎峠、先に蓬莱へ行って、それから小女郎池に戻りお昼にすることになった。蓬莱へ登りつくと、スキー場だから賑わっている。
 向こうに見える武奈ヶ岳、西南稜はそこだけ特別に白の絵の具をさらに塗り増したような白さだった。

武奈ヶ岳

 誰もが密かにビニールシートを隠し持っていて、さっきの登りを滑り降りることである。わあわあきゃあきゃあと大の大人がかまびすしい。

 小女郎池でお昼。
 panaちゃんが中華風鍋を作ってくれる。ビール、焼酎、梅酒とこれまたそれぞれがお酒を持参。どんさんは晩白柚(ばんぺいゆ)を持って来てはった。
 風のない穏やかな日和である。一挙に宴会モードだ。
 
 その小女郎池。冒頭に書いたように冬になると池が凍って上に立てるらしい。
 初めはそろそろと足を出す。
 「大丈夫」
 もっと中へ入ってみる。
 「大丈夫」
 「なんだ、歩けるじゃないか」
 そうとわかれば、大胆になって、誰もがはしゃぎまわる。白鳥の湖を踊りだす。
 「ほんまに凍るんやね」

小女郎池

 権現山まで戻るとあとは下りだ。なんとか滑らずに下りれた。
 
 穏やかな日和に恵まれて、じつに軽快で開放感いっぱいの蓬莱行だった。
 本当に楽しい山行だった。

 panaちゃん、旅人さん、milionさん、hiroさん、どんさん、最近ご精勤のカズさん、HAMAさん、森姉さん、楽しかったです。アリガトネ。



panaちゃん:雪の蓬莱山・小女郎ケ池
HAMAさん:雪の蓬莱山(標高1174m)小女郎池で白鳥の乱舞の巻
どんかっちょさん:雪中ハイク 比良花折から蓬莱山へ
milionさん:雪上を歩く、平から蓬莱山