西大台 (June 19, 2004)

 先週、panaちゃんにお誘いをいただき、西大台はまだだったから二つ返事でOKした。
 天気が怪しそうだったが今朝はむしろ快晴だった。
 169号線を走っているとのんぶーから電話だ。「ドタ参するよ〜」
 どうやら10台か20台後ろを走ってるようだ。

 大台ヶ原への誘導路に入るとガスってきた。「ん〜、やっぱり雨になるのか」
 スピードを落とし、ライトを点けて走った。大台は昨年の10月以来だ。そのときは駐車場は溢れていて手前の路肩に停めたが、きょうは空いてそう。
 結局駐車場はがら空きで、ガスも切れ晴れ間が見えている。
 ほどなくのんぶー到着。
 「郭公さん、紅茶飲む?」
 「飲む、飲む」

 panaちゃん、旅人さん、たろーさん、えっちゃん、くまさん到着。
 たろーさんとは、霊仙、芦生以来3度目。えっちゃんは芦生以来2度目。鳥を見つけるのが上手なのだ。くまさんは初めて。panaちゃん、旅人さんは言わずもがな。それにしても今年はよくご一緒させていただいている。
 その、panaちゃんが、開口一番、
 「天気や〜ん」
 「なにゆうてますねん、来る途中、ガスってたんやから」
 「晴れ女やね」
 言いたい放題である。

 大台教会の下の平坦な巻道を歩くと、セミの合唱が聞こえる。
 2002年5月18/19日、南奥駈を葛川から本宮まで縦走したときセミの声が聞こえた。春蝉と言うのだそうだが、ここで鳴いているのもそうなのかどうか。今年はなんだか異常気象みたいでいきなり夏みたいな気候だから高所だけれど先取りしてるんやろか?

 まあ、その蝉の鳴き声にも負けないみなさんの元気ぶりである。
 往路は右側を取った。
 道のすぐ上にガードレールが見える。
 道を横切細い谷に水はあんまりなく足を濡らさずに歩けた。
 一本取るとpanaちゃんからパイナップルの差し入れ。

ヒメレンゲ 西大台の森−七つ池あたり

 七つ池はいったいどれが池なんだか分からなかった。一本取る間周辺を歩いてみた。
 ロープがあり、道標があり、道もしっかりしているけれど、ガスに包まれたら迷いそうだ。雪が降ればなおさらだと思われた。
 きのこやら、ほんとに小さなコケの花やら写真を撮りながら、あれやこれやの話題に盛り上がっているうちに、たぶんヤマト谷と思われる沢をまたぐことになった。
 ここはわりと水量がある。ありはするが数箇所になんとか渡れそうなところがある。
 「あすこ行こか、こっち行こか」
 なんて言いながらやっと向こうへ。
 とは言うものの、のんぶーもpanaちゃんも、「この道と違う」なんて言っている。
 たぶん、川向こうの尾根に乗っかれば道があるだろう。
 たしかに、道があり、すぐ赤い橋があった。
 「ちゃうちゃう、これ開拓村を行き過ぎてるわ。戻らなあかんねん」
 正規のルートをだいぶショートカットしたようだ。
 時間はあるし、panaちゃんはどうしても開拓村を僕たちに見せてあげたいようである。
 で、「ほな、戻りましょ」と正規の散策ルートを引き返すと展望台への分岐がある。
 「展望台でお昼しようね」
 というわけでさらに戻り沢をいくつか渡ると、
 「ここやここや、ここが開拓村跡やでえ」
 広い平坦地だ。説明板があった。数種類の野菜を植えたけれども結局大根ともうひとつだけが根付いたらしい。「ふーん」
 とは言うものの何をどうしたらよいものやら。(^O^)
 集合写真を撮る。
 どうやら、先ほどはこの開拓村直前で自然と左に折れてしまったようである。

 と言うわけでまたもや引き返し、分岐を展望台へ。きょう初めての登りらしい登りである。
 展望台へ着くと、大蛇グラが見える。右にはいくつかの滝を擁する壁が見える。千石グラと言うのだそうだ。青空も見える。

大蛇グラ−雲が付いているあたり 千石グラ

 さて、昼ごはん。
 いつものようにコンビニ弁当を食べ終えると、panaちゃんから「佐藤錦」をおすそ分け。
 じつは僕は、「山田錦」の連想から、「佐藤錦」も日本酒だと思っていた。
 前夜聞いていたけれど、「おいおい、日本酒かよ。きらいやないけど、車やっちゅうに」と内心ぶつぶつ言っていたのである。
 ところが、それは超高級なサクランボだったのだ。肉厚でとても美味しかった。
 のんぶーが、
 「アメリカンチェリーよりいいよねえ」なんて言ってると、
 くまさんが、
 「あたし、アメリカンチェリー持ってきました〜」
 えっちゃんがクッキーを、のんぶーから飴をいただいて、さて帰りましょう。

 千石グラの真上ではないにしてもそっち方面へ歩くことになるから、そこそこの登りだった。
 それも過ぎればあとはまた比較的平坦。ナゴヤ谷に架かる最後の橋を渡ると朝の分岐までほんの一瞬、やや登る。

 分岐に出た頃、傘を差すほどではないが雨が落ちかけた。
 ザックに差していた500円の透明傘を開く。だって持って来てるんだから使ってやらないと。
 すぐ駐車場。
 panaちゃんからありがたいことにメロンが。
 
 僕が先に駐車場を出たけれども、途中で猛烈な睡魔に襲われ道路わきに車を停め仮眠した。
 のんぶーもpanaちゃんたちも僕の車に気が付いたらしいが、僕はすっかり眠り込んでしまっていた。




panaちゃん:大台ケ原・西大台コース(6/19 晴れのち曇り)