滝畑から岩湧山、岩湧寺 (Nov.23, 2004) |
夢現の中で電話が鳴った。蒲団から出ると7時半。外はめっちゃ天気良さそう。電話はどこだ? かばんの中。そうか電源を切り忘れていたのか。
DOPPOさんからだ。返信すると、
「ええ天気やな。いまどこ?」
「蒲団から出たとこやっちゅうに」
HAMAさんを捕まえて、岩湧山へ行く話がまとまった。
じつは風邪気味で昨日は最悪だった。ほっといてもたら〜っと鼻水が出る。涙目になる。寒気がする。向かいの席の同僚の方がもっと重症だった。声はガラガラ、何度も咳もすればくしゃみもする。彼のゴミ箱はティッシュペーパーの山になっていたに違いない。
「早引きした方がええんとちゃうの」
内心そう思っていたが、そのくせ、あれやこれやと仕事はこなすから余計に質が悪い。
僕は、こっそり会議室の奥でハンカチを持ってじっと目を閉じていた。
きょうは幾分ましみたいだ。
HAMAさんはHAMAさんできやうは是非にと言ふ意気込みですでに自宅を出られた後だつたらしくD氏によれば某駅でなんとか捕まつたやうである。
一台を岩湧寺附近の駐車場にデポし、もう一台で滝畑へ。
滝畑―岩湧山間は比較的緩やかで自然林も多く残っているから、山道らしい味わいが楽しめる。
山頂直下から見上げるススキの群生は圧巻だった。太陽はちょうど真上にあり、光りを透かしてススキの穂が輝いている。
多勢の登山者に混じって僕たちも昼食。
下りは、岩湧寺へ。この下りは初めてだったが、紅葉有り、沢有りでとっても良かった。
岩湧寺でひとしきり紅葉の撮影。
風邪を押しての山歩きだったが、好天にも恵まれ、岩湧山のいままでに見なかった貌にも触れることができ、なんだかとってもいい秋の一日だった。