百貝岳、鎌倉岳、青根ヶ峰 (Mar.21, 2005)

 三連休、遠大な予定なきにしもあらずだったが、体が言うことをきかない。土、日は結局テレビの前でごろごろしていた。おかげで、サスペンスの再放送を四本も観れた。
 さすがに三日目。天気もいい。なかば強迫観念も手伝って地図を広げ、「そうそう。ここここ」。
 秋津温泉から立石、才谷、鳥住、地蔵峠から春日神社。ここに駐車し、標記のルートをピストンした。



 鳳閣寺から吉野山への道は百貝岳を巻く。
 ピークを踏んでおこうと、途中で急登だったがガリガリと登ると尾根近くになってイガイガに阻まれた。強引に突っ切るしかなかったが、手の甲に擦り傷をいっぱい作ってしまった。
 わずかに道らしく見えたのは獣道だったか。

 帰路わかったことだが、百貝岳への尾根道は鳳閣寺の境内を通り抜けなければならない。
 



 09:05
 百貝岳。鳳閣寺から30分ほど。
 「吉野山」の道標はあったが、あえて尾根沿いに下った。途中で合流するものと思っていたからだが、正反対の方向に歩いてしまった。
 気がついてトラバース。これもたぶん獣道に沿った。 



 百貝岳から鎌倉岳へ。
 落ち着いたいい道だった。





 09:55
 山名板はなかったが、たぶん鎌倉岳山頂かと思う。
 巻道から尾根に乗った。

 鳳閣寺から吉野への本道は、百貝岳、鎌倉岳のピークを踏まずに巻道になっている。
 
この鎌倉岳から撮った大峰山系。 左のとんがりは大天井。




 10:15 
 西行庵

 吉野山 花待ち兼ねて 分け入れば
    谷間は濡れし 雪解けの水




 もう一首。

 雪解けて 吉野の山の 山肌に
   苗植えるらし 杣人三人

 
 10:45
 青根ヶ峰

 バリエーションルートはともかく、昭文社の「大峰山脈」の表の地図の実線、破線付きの山はだいたいこれで歩いたのではないかと思う。

 メジロが鳴いていた。

 春浅き 吉野の奥の 宝塔院
   睦みし恋の 行方知らずも
 11:50
 来た道を引き返し、再び百貝岳。ここで昼食。(鎌倉岳は登らずに巻道を歩いた)
 12:00
 エーデルワイスの曲が聞こえて来た。そういえば、8時には松田聖子の「スゥィートメモリー」が。
 地元の知り合いによると、夕方5時には、「♪カラス〜なぜ啼くのぉ〜♪」らしい。
 12:30 
 尾根伝いに下山すると、理源大師廟塔があった。




(注)再度地元の方からご連絡をいただいた。8時の「スゥィートメモリー」と12時の「エーデルワイス」は下市町の時報、夕方5時の「♪カラス〜なぜ啼くのぉ〜♪」は黒滝村の時報とのことである。
 
じっさい、松田聖子の「スゥィートメモリー」は下市の秋津温泉を過ぎまだ立石まで行くか行かないかくらいのところで聞こえた。「エーデルワイス」は百貝岳山頂で。風に乗って聞こえてきたものと思われる。
 黒滝村では、
>朝の6時には「ウウゥ〜〜〜〜!!」とサイレンが、
>正午には「♪キンコンカンコ〜ン♪」とチャイムが流れます。
 とのことである。百貝岳では、その「♪キンコンカンコ〜ン♪」はあいにく聞こえなかったように思う。




 12:45
 鳳閣寺。
 百貝岳への尾根道はこの境内に入り向こうへ行く。
 ちなみに、向こうの山道に入ってすぐ、ショートカットルートもあるみたい。

 12:50
 春日神社駐車場。
 満開の梅。



 折りしも彼岸である。

 父祖父母 眠る郷里の 村はずれ
   温き日和りに 梅漂うか


 デラシネの 故郷思える ひとときの
   飛ぶ鳥哀し 西方の空