白屋岳と、ジョウブツ山からムネ山 (May 8, 2005)
GW最終日。好天。
青空 |
白屋橋を渡り右折しようとすると通行止めになっていた。看板に、地盤に亀裂が入り立ち入りできない旨のことが書かれていた。若いガードマン氏と要領を得ない会話のあとようやく、車だけではなく人もまた白屋地区以外の人は入れないようである。
白屋岳に登りに来たのだが。
「もうひとつ道がありますよ」
「ああ、そやった、そやった」
そこからだと安直に登れそうだが、まあ、仕方がない。
武光橋を渡り、左へ、林道武木小川線を稜線まで登ると登山口があった。少し先まで走ると道は下り、山側の路側帯に駐車スペースがあった。
白屋岳山頂 | 白鬚岳 |
09:05 登山口。
扉の横から入ると道は車も通れるほどの広さだ。「これでいいんだよな?」と思いつつ20分以上も歩いたろうか、一頭の鹿が横切って行った。
道は左に曲がりようよう山道らしくなる。稜線に上がり右に折れ一瞬の急登をよっこらしょと登ると石楠花が咲いていた。するとほどなく山名板が見えた。
09:35 白屋岳山頂。
倶留尊山系 | 三峰山 |
あらあら、もう着いてしまった。
木々の切れ間から白鬚岳が見えた。
向こうへ少し下ると絶好の展望地だった。倶留尊方面がきれいに見える。三峰山から稜線を伝う、高見山はどれだろう?
少し場所を変えると葛城山、二上山も見えた。
それにしても、なんだかなぁ?の気分。空でも撮りたくなる。
さて、どうしよう。
H,M,Dの三氏が薊へ行っている。
「そうだ、対面のジョウブツ山へ行ってみるか」
この山も、すぐ登れるはずだ。
小川側へ林道を下り大又方面へ走り麦谷林道へ入ると、途中、補修工事の最中だった。車一台は通れそうだが、どうしたものかとためらっていると、工事のおぢさんがおいでおいでと手招きしてくれる。ありがたく横をすり抜けると、その上でもう一箇所工事中だ。ここも通り抜けると、落石はあるものの何とか走れる。木ノ実ヤ塚への登山口にはオーバーに言えば雲霞の如き車の数である。GW最終日の好天、さすがに多い。
稜線上の林道をさらに走ると電話が鳴った。夕方までに帰らなければならない用事ができてしまった。
11:35 ジョウブツ山登山口。
ランクルが一台停まっていた。
指呼の間に薊の稜線がきれいに見える。
バイケイソウの尾根 | ジョウブツ山(両佛山) |
山道に入るとすぐお地蔵さんがあり、右に折れて10分ほど歩くとバイケイソウの群生。
12:00 ジョウブツ山山頂。
あらあら、ここもすぐ着いてしまった。
山名板には「両佛山」とある。これだつたら「リョウブツ山」ぢやないの?
「成仏」山では縁起でもないから、「両佛」山と書き換えたのではないかしら?
地図には(天狗の俎石)とあるけれど、どれがそれなのか良くわからなかった。それを探すつもりのふうで、標識「ムネ山→」の矢印に引かれたのかも知れない、ついふらふらっと電波塔を過ぎ、その矢印に従いながら林道を歩くことにした。地図を見ると南に三角点のある峰山(ムネ山)がある。たいして時間もかからないだろうから行ってみることにした。
12:05 林道から左へ山道に入る。
なぜか道標が勘亭流で書かれていて、「岩山」と思っていたが良く見ると、「山かんむりに品」(クラ)である。イワもクラもほぼ同義だけれど。
12:20 「山/品」山(クラ山)。昭文社の地図にはこの山名もp1320のポイントもない。
見渡してもそれらしい岩も岩場もない。山頂部は右に折れ、さらに左に折れて、テープの示す峰山へは、ここからガクンと下っている。その向こうにピークが見える。それが峰山かと思い(じつは違っていたのだが)、この山頂部の端っこでお昼にする。
[山/品]山(クラ山) | 岩壁 |
テープに従い左に寄りつつぐんぐん下ると巨大な岩壁の下に出た。
なるほど、これがクラ山の由来かもしれない。
それからさらに下る。広い尾根だったが、テープがしっかりと巻かれていてそれに従うとまたもや林道に出た。ってことはクラ山に登らず林道を伝っても来れたのか?
テープに小さな字で「峰山へは林道約100m先を左へ」とあった。
そこを入りピークへ。だがここが峰山ではない。左へ下ると、痩せ尾根の岩場に出た。
大天狗岩 | 笹ヶ峰、千石山あたりか |
13:05 どうやらここが大天狗岩であろう。石楠花が咲いている。見えていたのは笹ヶ峰か千石山あたりであろうか。
13:15 痩せ尾根を伝うと小天狗岩と思われる地点。ここから突き上げるような急斜面の頂点が峰山だ。直登するようにテープが付いていたが、右に平行に巻くようにもテープがあった。巻いて向こうの尾根から登り返したほうが楽そうだ。
細くこそいだような道を谷へ滑らないように慎重にトラバースし尾根に乗った。
小天狗岩 | 峰山(ムネ山) |
13:25 峰山(ムネ山)
あいにくスカッとした展望はない。
ここへ来る途中、峰山の右に岩峰があった。
さあ、引き返そう。
往路では気がつかなかったが尾根上に鹿の角が落ちていた。だいぶ年月が経っていそう。尖端が欠けていた。
林道に出て、再び岩壁の急斜面を登る。
14:40 クラ山
15:00 ジョウブツ山
15:15 登山口