旭から釈迦ヶ岳―初秋 (Sept.18, 2005)


 出張帰りの電車の中、日曜近場へどう?と回状が廻ってきた。三連休の中日。僕も行こうかな。
 百さんからさっそく釈迦ヶ岳のリクエスト。百さん、念願の山である。

 というわけで、春風亭、HAMAさん、百さん、郭公、発起人DOPPOさんの5人で、旭から林道へ入り、峠登山口を出発したのが9時45分だった。

 登山口には階段が付き、トイレもでき、駐車スペースも広くなっていた。満車状態。路肩に駐めた。
 道も新しい石の道標が立っている。これも世界遺産の影響か。

 この峠からの尾根道は比較的なだらかだし、さほど時間もかからず釈迦ヶ岳山頂に立てる。しかも、いかにも大峰らしい椈林を散策気分で歩けるのがいい。

 百さんは過去雨にたたられ「ぜひとも」の思いのよう。
 春風亭は来たことはあるものの「ガスに包まれ五百羅漢が見えなかった。ガスの中も幻想的でいいんやけど、やっぱり晴れた日の展望を」
 HAMAさんは「古田の森で昼寝しとこうかな」。ひょっとするとHAMAさんはぐうたらな人なんぢやないだらうか? (^O^)

 大日岳の鎖場が見える。以前僕は鎖場をパスし、巻道を登った。なんせ最初の一枚岩に攀じる時点で怖くなってしまった。
 「90度あるんとちゃいます?」
 「そんなんあるかいな」

 古田の森を抜け千丈平へ。
 この2月、雪の中を歩いて以来だが、その時はたぶん尾根通しに歩いたと思うが、ところどころしか記憶にない。雪の有る無しでまるで違う山の印象である。
 水場を確認し、山頂へ。
 深仙宿からの道と合流すれば山頂は近い。大勢の人だった。

 孔雀側へ急斜面を下り昼ごはん。
 なぜか般若心経が話題になった。
 言いだしっぺは百さんだったか。
 意味はさっぱりわからないが、僕は「不垢不浄」と言う言葉が気に入っている。
 HAMAさんが、「あたしそらで言えるで」
 「ゆうてごらん」
 「まーかーはんにゃーはーらーみったー・・・」
 途中すっ飛ばかした部分があったのかなかったのか、「ぎゃーてーぎゃーてー」は僕も覚えていた。

 鎖場や痩せ尾根を経てキレットまで。
 ガスが付いたり切れたりの空模様、五百羅漢の幾つかは見えたが、春風亭は満足したろうか?
 
 山頂に戻ると、単独の方と、写真らしい御二方。いずれもテン泊らしい。
 千丈平に引き返し、水を汲む。

鹿の角かとも思ったが、鋭い爪あとらしく見える。熊か?





 西日はもう秋の気配。
 振り返ると椈林の草も枯れ初めていた。