伊勢辻山。風ぴゅうぴゅう。(Mar.19, 2006)
タイシさんから、お誘いがあり、コースは任せるとのことだったので、和佐羅滝から伊勢辻山へ登ってみることにした。このコースは初めてである。
08:15 七滝八壺の近くに駐車し、大又へ引き返す。
大又から和佐羅滝へ、登山道に入るとすぐ右に広い道の分岐があったが、滝を通るのだからと左の沢沿いの道を取った。
09:00 初めて見る滝だが、圧巻だった。
和佐羅滝。一見の価値有り。この右側の急登はかなり危なっかしい。 |
この滝から上へはかなりの急登である。地図を見ると実線で示されていて間違いではなさそうだが、雪解け後の季節でもあり、踏跡もない。かろうじて古いテープが散見された。落石を気にしつつ四つんばい状態で登る。滝があるくらいだから岩岩していて、その前や横をへつりながらようよう登りきるとスーパー林道に出た。「ふう」、けっこう危険なルートだった。
おそらく、下の分岐で右の広い道を取ればここにつながっているのだろう。
幅広の道で穏やかでもあり、ぽくぽく歩きながら古代史や神社のことなどをお聞きする。
道はずっと沢に沿っている。
天気はと言えば、昨日の雨が朝には上がっていて、予報では曇りのち晴れ。ちょうど低気圧が通過している最中で、いずれ高気圧が張り出して回復傾向だろう。
希望的観測を含めれば、稜線に出る頃は晴れるのではないかと思っていたのだったが、二股でセーターを脱ぐと、粒粒の雪が降り出した。ボタン雪ではないからなかなか解けない。
二股の分岐を右に取りこれまた沢に沿うと屋根だけ残った小屋跡があった。地図にある三度小屋辻ではないだろうか。
ここからテープは右についていて、ようよう尾根道へ向かう。かなり奥まで沢に沿ったような気がする。
11:00 伊勢辻に出ると高見山からの縦走路と合流する。
伊勢辻。台高縦走路との合流点。 | 伊勢辻山。とにかく風がきつかった。 |
風がきつくなった。
11:05 伊勢辻山。
一本入れたいところだが風が強く、立ち止まればさらに体を冷やす。素通りせざるを得ない。
赤ゾレ山。 | 池。吹雪。 |
11:30 せっかくだからと赤ゾレ山もピークを踏んでおく。
11:40 池のあたりで吹雪になった。
11:55 馬駆ヶ場も庭園ふうのいいところだ。分岐から寄り道をしてみたが吹雪の中である。
馬駈ヶ場 | 国見山 |
国見山の登りは北斜面になるせいか、雪というより厚い氷の斜面である。
ここでアイゼンを履いた。
紐を通すのにかじかんだ指がもどかしい。はあはあと指に息を吐く。
風の中、歩き続けるより他にない。
12:40 国見山山頂。
水無山手前で左のふくらはぎが攣った。
13:25 明神平は悪天のせいか誰もいない。
あしび山荘か天理大の小屋裏で風をよけて昼ごはんのつもりだったが、風も巻いているようだ。とにかく寒いのである。
仕方がない。そのまま下ることにした。
明神平 | 明神滝 |
水場でアイゼンを脱ぎ、つづら折れの道を下ると、十四、五人のパーティに遭った。
谷に架かる橋に出ると、橋は落ちていた。
沢の岩場に丸太が挟まれていて、なんとか渡れるようだ。ロープも張ってあった。慎重に対岸へ渡り、明神滝へ。
14:05 ここで一本。
谷の中であり、風も落ち着き、一瞬だがお日さんも顔を覗かせた。
やっとおそがけのお昼ごはんである。
三月下旬、お水取りも過ぎ、春めいた時期だからと、油断してしまった。冷たいお茶に、冷たいコンビニ弁当。
久々にしっかり歩いたせいか、今度は右太ももが攣りかけた。「やれやれ」
14:55 林道終点。
林道終点から40分ほど歩いて車に戻った。途中の水場でお湯割り、コーヒー用に水を汲んだ。
「風呂入りましょうか」と、やはた温泉に浸かった。
冷えていた体が芯から温もった。