古光山、後古光山、亀山、鎧、兜 (June 4, 2006)
標記コースをぐるっと一周してみよう。
【古光山、後古光山、亀山編】
09:00 曽爾村役場を出発。
ここからだと兜がいちばん近いけれど、まずは古光山へ。
兜から登ると次ぎは鎧になるが、かぶとよろいよりも、よろいかぶとの方がなんとなく語呂がいい。
地図を見ながら車道を歩き大峠へ。天候は曇り。
大峠。古光山登山口。 | もうすぐ古光山。 |
09:50 大峠。
古光山の登山口。
途中の急登は新道のようにも思えた。
荷物は軽いがここしばらくぐうたらしていたせいか体は重いし、胃も重い。酒のせいではない。むかつくほどのストレスがあるのだ。それに何とか決着をつけるべく山道を歩きながら考えてみよう。
登るにつれ岩場が目立つ。右下、御杖側には赤い屋根が幾つも見える。牧場だ。
カッコウの鳴き声も聞こえる。今年初めてだ。
10:30 古光山。
曽爾高原方面に視界があった。二本ボソ、倶留尊山が見える。
急斜面、ロープに捕まりながら鞍部まで下り、後古光山へ登り返す。この登りもロープが付けられていた。
右、亀山。左、二本ボソ、倶留尊山。 |
11:05 後古光山。
展望はこちらの方がいい。
階段を下り、鞍部で車道を横切り、亀山へ。分岐で道を間違えた。コンクリートの右の登りを取ったが行き止まってしまった。引き返し左の巻道を行くと右に階段の登りである。
亀山の肩へ出ると草付きの好展望。写真でよく見る、いわゆる曽爾高原だ。
わずかの距離ではあるが亀山までが急斜面。すぐ下がお亀池。
12:00 亀山。
ここでお昼にする。低山とは言え疲れた。
弁当を開くとさやさやと小雨が降り始めた。
「ん?」
結局雨具の必要はなくほどなくやんだ。
三々五々の人たちが通りすぎて行く。
曽爾高原。お亀池。 |
子供連れの夫婦の会話。
「草が生えてるけど、ひょうたんみたいな形やね」
「水が溜まったら池になるんやで」
「ロプ・ノールやね」
「さまよいはせんけどな」
僕は思わず声に出して笑ってしまった。
鎧、兜も行けるだろうか?
15時までに下に降りれたら行くことにしよう。
二本ボソとの鞍部、亀山峠からお亀池へ下り、池の縁を歩いて太郎路へ下る。
二本ボソ、倶留尊山へは以前登ったことがある。
黄色の舗装道路を歩けば何と言うこともなかったのだが、ショートカットの赤の破線を歩いたつもりでどうやら間違えてしまったらしく山中に迷い込んでしまった。
尾根に出て左へ取ったが黄色の道との位置関係で言うと、これは下っているのではなく登っているように思われ、引き返し右へ歩く。これも赤の破線ではなさそうだが、それほどかけ離れたところでもないと思う。
鹿が一頭逃げていく。
先に山仕事らしい機材と、ザックが木の枝に下げてあった。
人の気配はなかったけれど、そう古くもなさそう。
近づくと青いシートに包まって足先だけが見えている。
「ん?・・・まさか」
すると足音が聞こえたのか、そのおぢさん、顔色を変えて飛び起きた。
「こんちわ〜。道を間違えてしもて・・・。熊やと思いました?」
「ん?・・・いや、鹿はちょくちょくおるけどな。人はめったに来んで」
僕は地図を広げて道を聞く。
この尾根から左に下れば道がある、と。
「左?」
右を黄色の舗装道路が走っているはずである。
「踏跡はなくても、急斜面やないから下って行けば道に出る」と。
僕は礼を言い、尾根を伝いながら左の谷を見るけれどどこから下ったものか見当が付かない。そのまま尾根に沿い、分岐した尾根を左に取るとガクンと下るその下に道らしきものが見えた。この道のことをゆうてはったんやな。地図を見ると林道焼山線である。
「ようやっとまともな道に出た。やれやれ。」
【鎧、兜編】
黄色の舗装道路から。右、鎧岳。左、兜岳。 |
舗装道路に出て太郎路バス停へ向かう。
鎧岳の登山口は次のバス停、新宅本店前。
まだ、14時前、何とか行けそうだ。
新宅本店前まで来たものの標識によると登山口を行き過ぎたようだ。気が付かなかった。
お店のお兄さんに聞く。
オオヤマレンゲ |
少し引き返すと標識があった。緩やかに登ると、民家の裏、道傍にオオヤマレンゲが咲いていた。鼻を近づけると間違いなくオオヤマレンゲの匂いである。弥山よりひと月も早いぞ。木は一本。自生だったか、おうちの方が移植されたのか。
山道に入り、植林帯の中で一本。さすがに疲れた。
水を飲みチョコレートを食う。時刻は14:15、時間はある。あせらず行こう。
何度も立ち止まりながらジグザグに山道を登る。鎧岳は屹立する南面のイメージからは拍子抜けするくらいごく普通の山道だった。
「テッペンカケタ・・・」、最後のカは聞き取れなかったがホトトギスも鳴いている。
15:15 鎧岳。
鎧岳山頂より。左、後古光山。右、古光山。 |
少し戻って分岐を鞍部へ下り、兜岳へ登り返す。標識には「急斜面注意」とある。
ロープに捕まりながら登る。鎧岳からほぼ一時間。
もうすぐ兜。左、鎧。左奥、亀山。右、古光山。右奥、後古光山。 |
16:15 兜岳山頂。
メナシ地蔵(延命地蔵尊)への下りにも「急斜面注意」の標識があった。
16:50 延命地蔵尊。無事下山。
あとは舗装道路を曽爾村役場まで。2kmか3kmくらいか。
往還の曽爾横輪バス停に出ると酒屋があった。道端に腰掛けてビールを飲む。
曽爾村役場までは案外近かった。