鞍取坂から金剛山。下りは泣石谷道へ。 (Feb.1. 2008)

 週末、天気は下りそうな予報。予定を変更して、きょう、鞍取坂コースを登ってみることにした。
 前回の登山口までの道迷いで、「たぶんあそこ」と見当がついていた。ただ、駐車スペースがないから、今回も上赤阪城址登山口に駐める。
 車道を引き返し、二河原辺の橋を渡りすぐ右の林道へ。民家を抜けてほどなく登山口。

08:55 左:鞍取坂登山口 右:アシ谷林道 09:10 左:山道 右:主道 先で合流する

08:55 さあ、行こう。
 ところがやや迷った。四駆の軽四なら入れそうな主道の右に分岐がある。右がどうやら尾根に続きそうなのである。鞍取坂コースは、アシ谷の北の尾根に沿っていると思い込んでいるから、まず右に入ると、先で主道と合流する。合流地点で、主道ではない尾根に向かいそうな道を登るとすぐ行き止まった。
 仕方がないから主道に沿うと左に山道への赤テープ。
  「なんだ、結局、主道に沿えばよかったのか」
 右下の主道も徐々に細くなり、結局この山道と合流した。つまり主道に沿えと言うことだったのか。それにしてもアシ谷のすぐ上に見える尾根からはだいぶ外れている。しかも、尾根道と言うよりかなり巻いている。だから、これが鞍取坂コースかどうかの自信はなかったのだが、見落としていないかぎり、これしか歩ける道はなかったのも事実だ。その道はといえば、V字状の溝の中だったり、尾根だったり、巻いたりといろいろだった。
 だから、まだ確信とまではいかなかった。

204鉄塔 右セト 左二河原辺。やっと確信した。

09:30 おそらく鉄塔204。
 しかし鉄塔の先はヤブ。戻ると先にまだ道はありそうだ。
09:55 関電の鉄塔への標識に「→セト」とあった。やっとこの時点で、この道が鞍取坂コースであると確信した。
 (じつは、この鉄塔の手前に、池の谷へ下る尾根の分岐が地図上ではあるのだが、見落としていたのだった。)
10:09 矢倉山と書かれた杉と赤テープの分岐。
 結果的には、私はここが池の谷への分岐と勘違いしてしまう。
10:22 もうひとつ分岐があった。地図ではこの間20分となっているが、分岐としてはこのふたつがあったのだから、この分岐が泣石谷道への道だとこれまた勘違いしてしまうことになるのだが。
 「よし、下りはここから」と思いつつ標高差10mも登ったろうか。
 「あら? これって先日来たところやん。そうか、そのまま下っていればよかったのか。なんだ、そうだったのか」
 気をよくして急斜面を登り尾根に出て青崩からの道に合流した。平日だから人も少ないだろう、軽アイゼンも持ってきたから山頂まで行ってみるか。
 かなり踏まれているし、気温も低いのか、道は凍っている。先日の合流地点まで歩き、そこでアイゼンを付けた。
 リタイヤされたと思われる年配の方々がもう山を下りてこられる。
10:50 セト。
 徐々に雪景色。エビのシッポがきれいだった。

エビのシッポ 国見城

11:20 国見城趾。
 耐寒登山なのだろう。子供たちで賑わっていた。
 一本取って、葛木神社へは遠慮して下山。

右セト方面。左は・・・。 結局、青崩道へ繋がっていた。

12:15
 東側の展望のいいところで昼食後、さらに下って先ほどの分岐へ。
 谷の上の巻道が下まで続いていると思いきや、右の山を巻きながら道もまた登り、山中へ。
 「ん? これってひょっとすると青崩道の方へ行ってるんじゃないかな?」
 そう思わないではなかった。けれどもそれもまだ確信がない。テープもあった。もちろん、そのテープが泣石谷道を示している保証はないのだけれど。
 「このまま歩いて、もし、青崩道に合流したら引き返そう。青崩へ下りたら、車までかなり遠い」
 そう思いつつ登ると、「ん?」。なにやらしっかり踏まれた道に出た。
 「これって青崩道とちゃうん?」
 さいわい下る方がいてお聞きすると「そうだ」と。「あらら」。と言うわけで引き返した。
 分岐はもうひとつあったから、それを下ってみるか。
 そこへ下る途中に派生する尾根にもテープがあった。が、そこを登ってきたという記憶がないのだ。またもや戻ってヤブがかったV字状の溝を下ると道がある。
 ここを登ったはず、である。

ここを下った。 この鉄塔への標識で泣石谷道を確信した。

13:00 杉に「矢倉山」と書かれた分岐。
 ここを下ってみよう。
13:10 分岐に鉄塔への標識があった。このまま進めば205鉄塔。左へ巻けば204鉄塔。地図と照合。「なるほど」とやっとこれが泣石谷へ下る道である事を確信した。
 205鉄塔を下る頃、ある物音が聞こえた。尾根上に鉈や上着があった。音は斜面を20mほど下ったあたりから。目を凝らすと下枝を落としてらっしゃるようだった。声をかけようかとも思ったがむしろ驚かすことにもなりかねない。
 地図を見るとこの先、206鉄塔へと、泣石谷道への分岐があるはずだ。

左 泣石谷。真っ直ぐ 鉄塔206. で、ここへ下りた。

13:25 その分岐があった。
 左に取り、たぶん道らしい跡に付く。'93年版の地図では赤の破線だが、最新の地図ではどうなっているんだろう?
 とても登山者が使う道ではなさそうだ。
13:55 ようよう見覚えのある国道に出た。「そうか、ここに出るのか」

 上赤阪城址まで車道を40分くらい歩いた。
 その間、鞍取坂コースから池の谷へ下る尾根道の出口があるはずだが、それがどの辺りなのか、結局見当は付きかねた。
 金剛山北西方面の尾根はかなりややこしいぞ。