送人歸山 (Dec.28, 2003)
送人歸山
人の山に帰るを送る 石召
相逢惟道在
相逢うて 惟だ道のみ在り
誰不共知貧
誰か共に貧なることを知らざらん
歸路分殘雨
帰路 残雨を分ち
停舟別故人
舟を停めて 故人に別る
霜明松嶺暁
霜は明らかなり 松嶺の暁
花暗竹房春
花は暗し 竹房の春
亦有棲閑意
亦た棲閑の意有り
何年可寄身
何れの年か 身を寄す可き
村上哲見『三体詩』(朝日新聞社)より