金剛山(June 24/25, 2000)
湯浅と夏、北アルプスの約束をした。ところがこちらは、昨夏の湯浅との尾瀬以来、山へは一歩も足を踏み入れていない。
体力がもつわけがない。こうしてはいられない。この梅雨時に、あたふたととりあえず超近場かつ、最短の登りの金剛山で様子見をする。
金剛山といえば、ハイキングコースといってもよいくらい。それなのに、それなのに、さすがに登りはこたえる。息が切れる。何度立ち止まって上を見上げたことか。一時間四十分かかってやっとこさ、頂上へ。それもこれも今までずぼらをかましていたせいだ。ここひと月ほど、平地は歩いた。歩きに歩いた。田原本から橿原市内。さらには御所から橿原へと。おもに神社めぐりである。
しかし、これはあくまでも平地であり、かつ荷物のない状態。登りを重い靴でかつ、13.5kgを担いでとなるとさすがに使う筋肉が違うのだろう。北アルプスの長距離が思いやられる。問題は登りだ。もっと訓練しておかないと本当に心配だ。
テント場では、読みかけの辻仁成『ニュートンの林檎』。わりと捗った。
下りは、紀見峠まで。山百合が咲いていた。花に顔を近づける。官能的な匂い。郭公の鳴き声も聞こえた。
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