8時20分、こでさんを金剛駅に迎えに行く。こでさんとは、昨年の11月4,5日の初めての「明神21」オフ以来だ。その後、写真も見ているし、たぶん見ればわかるはずだと思っていた。でも、迎えに行く話が出たあと、円さんの掲示板に、「びっくりするほど変身してはる」ことが書かれていた。本人曰く、どうやら小狸になりはったらしい。僕はたぶん髪を切りはったんだろうと内心思っていた。でも、まあわかるだろう、と。
金剛駅に着いてみると、「浜崎あゆみ」に似た登山姿の女性がいる。遠目だけれど、めっちゃ美人。
「違うよなあ」
でも、山行きの恰好をしているのは彼女しかいない。僕はおそるおそる、その「浜崎あゆみ」に声をかけた。
「あの〜、こでさんですか?」
「はい」
「あれえ、髪染めてますやん」
こでさんは、小狸になったのではなく、きれいな金髪の「浜崎あゆみ」に変身していたのであった。
待ち合わせ場所への途中から、金剛、葛城山は雪景色。
昨日までの雨が金剛山では15cmの雪を降らせたらしい。その天候の余波で曇りではあったが、風もなく、まずまずの日和だった。
待ち合わせの水越トンネルの近く、青崩登山口に着くと、もはやメンバーが顔をそろえている。
「やあやあ」と、まるでいつも会っている友人みたい。先に書いた11月以来の顔が多いはずなのに、掲示板でしょっちゅう話をしているせいかもしれないし、もちろん、第1回目のオフが強烈に皆さんを親しくさせているのであった。
そうこうするうちに、虎さんが到着。森の音さんと、今回初参加のどんかっちょさんが到着。
ここで、ハンドルネームだが、今回の参加者を記しておく。遠路組から先に書く。美波さん、旅人さん、梓さん、はじめちゃん、おわりさん、安芸さん、こでさん。森の音さん、どんかっちょさん、HAMAさん、モリザネさん、そして、虎さん、円さん、発案および幹事役のDOPPOさん。僕を含む総勢15人である。
車をまず4台、下山地のロープウェイ乗り場まで回す。直前、雪で前が渋滞気味である。第2駐車場は10cmほどの雪、歩いてみると柔らかい。おそらく気温はさらに上がることだろう。凍結して出られないってこともないだろうと、ここに駐めて、一台に乗って再び青崩へ。
僕たちはいずれ現われるであろう雪景色にわくわくしながら、青崩からの植林帯の中の急登を和気藹々と一息つきながら登って行ったのだった。
青崩から登るのは僕は今回が初めてだった。人も少ない。尾根に出る頃から徐々に雪がある。セトへの分岐を過ぎる頃はもう樹氷が素晴らしい。「えびのしっぽ」が5cmほども伸びていたろうか。そのしっぽの向きが、木の枝から西側へ伸びている。
「あれ、風が東から吹いたんやろか?」
僕はずっと、えびのしっぽは風下に向かって伸びるものと思っていた。
円さんが言う。
「ちゃいますねん。えびのしっぽは風上に向かって伸びますねん」
強風に煽られた雪が枝に当る。雪は行き場所をなくして枝に付く。そこに更に雪が当る。更に…という具合に風上に向かってずんずん伸びるのだと言う。
某女史は、ほぼ毎週山に出ており、かつ平日は二日、ジムでトレーニング。スクワット200回、腹筋300回、それにプール等々。
某氏は何やらマイクに向かって独り言。写真の露出のデータを録音しているのだとか。
頂上直下の広場、国見城趾が近づくと周りは一段と白さを増す。金剛山にも珍しく大雪が降ったのだ。
12時15分。国見城址着。金剛山はまるで心斎橋なみの賑わいである。
昼御飯は練成会の名札がかかっているところで。コンビニで買ったパンとお握り。あっと言う間に食べてしまう。DOPPOさんからは熱燗を、円さんからはウイスキーを、安芸さん、おわりさん、はじめちゃんからはほかほかのうどんをいただく。
PCのこと、ウイルスに遭ってひどい目にあったこと、デジカメのこと、最近の山行記録について、また次回の山行のこと等々話題は尽きない。
アイゼンを付けて堅く踏まれた急登を葛木神社。金剛山山頂である。香楠荘前の広場へ来ると薄日が射して来た。雪の白さが目に痛い。
記念写真を撮り、キャンプ場横の伏見峠から下山。記憶以上の急坂だった。青空が見えてきた。
よく踏まれた雪道も下りるに連れ次第に水っぽくなってくる。アイゼンを脱ぐ。杉の木から雪が勢い良く落ちてくる。バス停が見えた。朝、車を回した駐車場はすぐそばだ。朝に比べ雪はそうとう水分を含んでいた。そろっとバス通りに出て、喫茶店へ。
ここでもまたひとしきり、あれやこれやと話のネタは尽きない。
いったん、青崩登山口まで引き返し、日が射す夕景の中、それぞれに分乗して「じゃあまた」と別れたのであった。
安芸さん:金剛山(1125m)
円さん:金剛山(青崩〜山頂〜伏見峠〜千早)01.01.28
panaちゃん:金剛山
HAMAさん:樹氷の金剛山明神21オフ
森の音さん:金剛山、樹氷を満喫、青崩(あおげ)コース