住塚山・国見山―ありがたい仲間たち (Mar.3, 2002)


 円さんから、住塚山・国見山のお誘いをいただいた。仲間内に同時に配信されたそのメールに、
> もし家でゴロゴロするしかないアナタ。
> 一緒に行きましょうヨ。
と書かれていて、
 「をひ! それはオレのことかい!」とひとりで突っ込んでしまった。 そう思ったのは僕だけではなく誰とは言わないけれど、もう一人いたらしい。(^o^)
 で、
> 連れてってください。
> いくいく〜。(^o^)
と返事を書いた。

 赤のDOPPO号に乗せてもらって榛原へ向かう。携帯メールによると、どうやら香田さんも来るらしい。DOPPOさん曰く、「なんかそんな予感がしとったんや」
 桜井以東は走ったことがないから、窓外の景色や神社やらがとても興味深かった。榛原のコンビニで弁当、お茶、ビール。駅に着くと森の音さんがすでに来てはった。駅では、どっと登山客が下りて来る。円さん、香田さんの顔が見える。エコーさんも。
 エコーさんとは、秋の雨の中の旭からの釈迦ヶ岳、RINさん美波さんと南奥駈の帰りの夢の湯以来だと思う。

 先にも書いたけれど、この道を走るのは初めてだ。つまり、このあたりの山はひとつも行ったことがないのだ。地図さえ持っていない。兜岳、鎧岳だったかまるで七面山のような壁が見えた。
 登山口の屏風岩は圧巻だった。まさに屏風のように屹立していた。
 「チュージョーセツリや」と円さんが聞きなれない英語で説明を。

 このチュージョーセツリの屏風岩を左に巻く。
 急登にさしかかる手前の平坦地から大峰、台高、そして台高以東の山並が一望できる。
 山頂部にまだ白く霧氷らしきものが付いているのが高見山。見える方角が違えば山の印象もまったく違って見える。大きくどっしりとした山だ。三峰山、大洞山、倶留曽山と教えてもらう。
 山道になるといきなりの急登だ。ハイキング用のナップザックに雨具、カメラ、弁当、ビール、お茶、スパッツと超軽量なんだけど、超久々が応えてるのだろう。やたら腰が痛い。雪があるかも知れないので、重登山靴を履いてきた。底を張り替えて以来はじめて履く。Tシャツにカッターシャツ、セーター、その上に雨具を防寒用に。あっと言う間に汗をかく。尾根まで上がったところでひと休み。まずセーターを脱ぐ。
 とにかく、快晴、無風、温暖。ひょっとすると僕は日ごろの行ないが良いのかもしれない。11時15分ごろだったか。住塚山山頂。風もないし、防寒用の雨具も脱ぐ。

 記念写真を撮ることになった。森の音さんがなんとデジカメを買ったんだとか。それをストックの握りのところに穴をあけてねじでカメラを固定してオートにしようとするけれど、なんだかさっさとできないのだ。ストックを地面に突き刺すのだけれど、ぐらっと揺れてしまうし、
 「オートにはどうするんやったかいな〜」
 「今からマニュアル広げて見るんとちゃうやろな〜」とD氏。
 なあんて言ってるうちにシャッターを押してしまう。
 「しもた、押してしもた。ポリポリ」
 円さんは標識板の上にこれまたデジカメを置いて、森の音さんの準備が出来るのを待っている。
 「OK、これでいける」
 「さあ、ならんでならんで」
 と二人が駆け寄ってくる。
 「おいおい、どっちのカメラを見たらええんや」

 わいわい言いながら記念写真を撮り終え、国見山へ。山頂に着いたのは、12時30分頃だったか。ビールを飲みながら昼食。
 うららかな陽射しがなんとも心地よい。

 いったんぐっと下って木の階段を登りかえす。これまた結構な急登だった。体力が落ちているのを実感する。つい先日3ヶ月ごとの診察日だったが、体重は増えていなかった。だけど、お腹は出てきた。先生曰く、そのぶん筋肉が落ちてるんでしょうねぇ。
 登りきったところで思わず腰を下ろしてしまった。

 再び木の階段を下りきると道は広い林道になった。横へ広がりHPの話やらポルノ系のサイトの話やら。

 初めての山道はいつもなんだか突然に終点になる。着いたよ〜。回してもらっていた森の音さんの車に乗って登山口へDOPPOさんの車を回収に向かう。
 途中で降りて円さんと香田さんはさっそくビールを買いに。

 榛原駅に着き、ほろ酔いセットで乾杯。
 
 単独だとぐずぐずと延び延びになってしまうけれど、みんなと行くと否も応もない。また楽しくもある。
 仲間のありがたさを痛感した超久々の山行だった。