レンゲ谷から山上ヶ岳、五番関 (Apr.20, 2002)


 倫太郎が山上ヶ岳へ行きたいと言う。
 「じゃ、案内しよう」
 「友達の春男クンも連れてっていいかな?」
 「もちろんだ」

 結局、DOPPOさん、ミリオンさんの五人で登ることになった。
 五番関に車を一台デポし、レンゲ谷から登る。
 この道は、山上ヶ岳、稲村ヶ岳の下りにはよく使うが登るのは初めてだ。
 週間予報はくるくる変わり、当初の曇りから、金曜日の昼のラジオでは絶好の行楽日和と言っていた。でも、今朝、ひまわりを見るとどうやら雲が押し寄せている。山のことだ、途中で雨に遭うかもしれない。
 上を見上げると雲に覆われている。さいわい、晴れたり曇ったりしながらも雨には遭わなかった。
 
 峠への急登をあえぐ。なんだか昨晩よく眠れなかったせいか。体が重い。
 結界門の前ですこし早めの昼食。
 ここから山頂までも急登が続く。
 山頂から日本岩へ。登山口の茶屋、洞川の集落が見えた。

 行場を過ぎ、木の階段を下り、洞辻茶屋へ。
 きょうは五番関へ下る。
 
 先月、吉野からこのコースを歩いた時は雪がまだ付いていたけれど、それももうない。ところどころの日陰にわずかに残っている程度だった。
 先月、難儀した急斜面にももう雪はなかった。

 洞辻茶屋から五番関間は比較的落ち着いた道である。
 巻き道が大天井岳の尾根に出たところが五番関。結界門を抜ける。
 予定時間より少し早めであった。

 倫太郎も春男クンも気に入ったらしく、次回は山上ヶ岳から大普賢へ行きたいと言う。
 秋にやることになった。二人は吉野から本宮までの奥駈道完走を目指しているのだ。

 春男クンは滝が好きらしく、倫太郎曰く、「こいつは滝フェチなんだ」と。
 「滝を見ると欲情するの?」
 「へへ。まさかぁ」
 でも、ひよっとするとそうかもしれない。

 五番関からトンネルをくぐって大天井滝を見て洞川温泉に入って帰った。