唐笠山 (Feb.22, 2003)

 天和山へのテットー徹尾尾根から見えるきれいな尖がりが唐笠山。1118m。
 見惚れてしまうほどきれいだ。展望はいまいちよくないらしいけれど、ぜひ行ってみたい。
 天気予報では雨になりそうだから、早目に出て早めに帰ってこよう。

 殿野に着いて、対向車のお兄さんに話をお聞きする。
 「山へはこの道でいいの?」
 「とうがさ?」
 「ええ」
 「一人ではやめてよ。先日も遭難騒ぎがあって、わたしら消防団はそのたびに山に入らんといかん。雪もあるし、道も荒れてるし」
 「二週間前の天和山は上のほうに少しあるだけでしたよ」
 「きのうもきょうも降ったんや」
 (なるほど、それで五條から見えた西吉野の低山がやけに白かったのか)
 駐車場を教えてもらい、「ま、万が一のこともあるし、用心してよ」。

07:30 
 殿野地区駐車場を出て、集落の中を歩き、沢沿いに登ると、どうやら道は三つに分かれているようだ。
 地図を見ながら右の緑の橋を渡る。15分ほどで最初の鉄塔に着いた。高曇りで、ところによれば青空も覗いている。風はない。セーター、ジャンパーを脱ぐ。
 
 少し登りあとはほぼ平坦に巻く、浅い谷を跨ぐと二つ目の鉄塔に出た。
 そこからはジグザグに登ったり、巻いたりしながらやっと稜線に出た。
 右に行くのだが、この稜線に沿って左にもテープが着いていた。どこに繋がっているのだろう?
 右は杉の植林帯。太いワイヤが張ってある。くぐって先に出ると、左に下る道もあった。山中には何本かの道があるようだ。
 
 緑や赤や白やらのいくつものテープが巻かれた分岐があった。右は登る。左は巻く。どうやら右は唐笠山直登新道なのかもしれない。巻道に比べて新しい。









 登りつつ右には木の間越しに大峰山系が望まれた。きょうは黒くどっしりと見える。


左が稲村。右に大普賢の山頂部。頂仙の尖がり。左の鞍部を挟んで弥山、八剣、明星。


中央の稜線の下の白いところが神仙平。神はこの神仙平と天和山の展望台を飛遊しているに違いない。


中央が釈迦。右奥が下辻山からp1355への稜線かと思う。




 20分くらいで登り切ると山名板が見えた。
09:10 唐笠山
 
 せっかくだから行者山へも行っておこう。反対側の稜線を下ってもよかったが雪もあり道がどのように続いているのか定かではないために、いったんさっきの分岐まで戻って巻道を歩くと唐笠山のピークを過ぎた稜線に出た。すぐ前にも高まりがあり、道はその山の左を巻いてテープが付いているが、どうも下りそうな感じがする。地図を見ると右に破線が書かれてあるようだ。稜線を跨ぐと細いが道はあった。雪で滑らないように気をつけながら巻き終え、稜線に沿って次のピークまで。

10:00
 たぶんこれが行者山かと思ったが山名板もない。下には阪本の集落が見える。
 ぐっと下ってもう一つ先にもピークが見えたがそこまで行くには帰りが大変だから、ここで引き返すことにする。
(あとでD氏に聞くとどうやらこれは行者山ではなく、p1062だったようだ。行者山は780m。きっとこの先に見えていた山だったのかもしれない)

10:30
 帰りは巻かずに稜線を伝ってもう一度唐笠山に登った。
 大峰山系をもう一度見てみたい。

 その後は、来た道を忠実にたどって下った。

11:25
 最初の鉄塔で一本。

 雨具を着けるほどでもないが雨になった。
 
12:00 殿野地区駐車場。
 車の中でおにぎりを食べた。