五番関から大天井ヶ岳−洞川おそるべし (Mar.8, 2003)
まず思いっきり言い訳をします。
昨年の3月9,10日と吉野から山上ヶ岳まで歩きました。
ポカポカ陽気で、アイゼンは不要と考え持って行きませんでした。その時、五番関にも雪は残っていて、雪を踏んでテントを張りました。
翌朝結界門を入ると北斜面ですので、雪は格段に残っていましたが、柔らかく靴を蹴り込みながら足場を作って通りました。洞辻茶屋から山上ヶ岳もアイゼンなしで歩きました。
今年の2月15日の三本栂。「春はそこまで」と書いたようにこれまたポカポカ陽気で、アイゼンは不要でした。
2月22日の唐笠山。曇ってはいましたし、前日に降雪があったと言いますが、アイゼンは不要でした。
2月29日の十郎山からp1477.6も雪はありましたが、これもまたポカポカ陽気。このときはアイゼンは持って行きませんでしたし、山中でも必要を感じませんでした。
今回何が違ってたかと言えば、寒の戻りの冬型の気圧配置。
早朝、D氏、S氏と待ち合わせて洞川へ。名水豆腐の前を通ったのが7時20分頃でした。
お店は8時開店の札がかかっていて、予約もできずに、まあ仕方がないと林道を奥へ入ると、路面はやや凍結ぎみでしたが、五番関への分岐の橋はついにカリカリに凍っていました。
D氏の四駆でそろっと入り、上り坂のさらにカッチンチンの凍結箇所で車を置き歩くことにします。上を見上げると大天井方面には樹氷が付いていました。
D氏、S氏はアイゼンを持って来たと言います。上記長々と言い訳したように、はい、わたくし、郭公は不要と考え持って来ませんでした。
ほどなく五番関。
山道に入ると雪はない。結界の前まで登るとここにもない。やはり不要だったかと思うまもなく、巻道を登ると斜面にはびっしりと雪が残っていました。その雪が堅く締まって凍っていました。
靴を蹴り込み足場を作りながら進むのですが、やたら時間はかかるし、左は谷です。
ついに、鍋かつぎ行者までも行けずに、引き返したほうがよかろうということになりました。
御二人のまさに足を引っ張ってしまいました。
五番関まで戻り、「じゃあ」と大天井へ行くことにしました。
ここは山道は南面していますので、普通に登れました。
山頂周辺の樹氷の素晴らしさ。ここ三週間ほど春を先取りしたような山行から冬に逆戻りです。思いがけない贈りものをいただいたような気分でした。
大天井ヶ岳山頂にて | 大天井から小天井へ |
小天井へ行きかけましたが、これまた急斜面が凍っています。
百丁茶屋へはどうだろう? これまた急斜面が凍っています。
洞川おそるべし。
再々度、五番関へ引き返し、トンネルの東に出る道を下りました。
トンネルの東側の入り口付近も厚さ5cmくらいの氷でした。
本来の今回の予定だった大所山の稜線には雲が流れていましたが、樹氷はとてもきれいでした。
帰りに開いていた名水豆腐、予約していなかったのですが、二丁ずつ買えました。
黒滝温泉に入って帰りました。
てなわけで、D氏、S氏のまさに足を引っ張った、今回のドジな五番関でございました。
御両所に、謝意とお詫びを申し上げます。