白滝山と・・・。 (Apr.26/27, 2003)
4月26日(曇り、ガスの中)
蛇谷ヶ峰から武奈ヶ岳を経て坊村へ下りる縦走組の皆さんを朽木スキー場の登山口までお送りして坊村へ引き返す。
朽木の中を通ったのは初めてだ。
安曇川が流れ、その川沿いは桜並木、緑に覆われてきれいなすっきりした感じで、誰かがまるで信州みたいと言っていたけれど、僕も「ほんまにそうやね」と相槌を打った。
ちょいっとソフィスケイトされた田園風景だ。
川にはキャンプ場もある。
今回は山の皆さんの送迎で走ったけれど、この田園風景を楽しみにまた来てもいいくらい。
特産の鯖寿司のお店が点々とある。
天気予報は徐々に晴れそうなことを言っていたけれど、見上げれば雲は厚そう。中腹から上にはガスがかかっている。
坊村明王院の前はすでに満車状態。僕はきょうはまず白滝山へ行く予定だから林道を走ってみるとすぐ鎖に阻まれた。手前の広い駐車場に停める。
09:40
小さいザックを背負い林道を詰める。30分ほどで伊藤新道の入り口。
明王院前には多くの人がいたが、ほとんどが武奈ヶ岳を目指したのだろう。誰にも会わない。
小さな沢に沿い、杉の樹林帯、それを抜けると自然林。さすがにここまで来ると山へ来たなって感じがする。雨というほどではないが頬にちいさな水の粒があたる。飽和点に達した水蒸気が水の粒になって浮遊しているのだ。
11:10
稜線へ出て右に折れ、5分ほどで白滝山。
地図によるとこの山頂付近に池が三つほどある。
その池を見て、夫婦滝から沢沿いに牛コバへ下りよう。
最初の池が、音羽池。ガスに包まれはっきりとは見えなかったけれども、池に落ちる水滴が波紋を作っている。とても幻想的だった。
次の池を過ぎ、最後の長池がわりと大きく、ぐるっと一周できるようになっている。お尻の白い鹿が前を走り去った。獣のにおいが漂う。
池は水を湛えているところもあれば涸れて底が見えているところもあった。白い花をつけた木が一本。
ぐるっと回るうちに途中で道に迷った。鉄塔が立っていた。こんなとこ通っていないのにと、もう一度池の端まで降りて藪こぎをするうちに元の地点に戻った。
やれやれ。
12:00
音羽池まで戻り、パンを食う。
ここから夫婦滝方面へ下る。
この道はずっと沢に沿っていてしかも水量がやたら豊富なせいか、ずっと沢の音が聞こえる。登山道も半ば沢状態である。足元に気を使いながら下ることになる。夫婦滝は登山道から5分ほどそれる。めったに来ないだろうからと見に行く。二条の滝であった。登山道に引き返すと、そうか、この道は滝の上を通っているのだ。
スベリ石へ下りる。でかい一枚岩を沢の水が何万年もかけたのだろう一本の水路を抉っていた。
13:30
牛コバ。
やっと林道へ出た。
途中、三の滝へ。落差の大きい滝だった。
14:30
駐車場。
なにやら見覚えのある車が停まっていた。
ふふっ。S氏のだった。
僕のフロントガラスに「先に行きます」とメモ書きが残されていた。
14:45
では、僕も出かけよう。
テン泊の装備で山道を歩くのも久しぶり。御殿山への急登はかなり応えた。
シャリバテかなと明日の朝用のパン2個を食べてしまう。
16:45
御殿山を通過して、わさび峠へ。峠を右に谷へ下る。
テント場にはみなさんもう着いていて、あらら、めちゃ早いやん。
ほどなく森の音さん、到着。
今回の山行で比良完全縦走を達成した、HAMAさん、モリザネさん、DOPPOさん、乾杯。
みなさん、お疲れさま。
さあ、飲みましょう。
ひじきと色とりどりのお豆さんを煮いたんをひっくり返したのは誰やったっけ?
豆も上手に煮けていてふっくらとして味付けも上品な薄い塩味で美味しかったのに。
若竹煮を作って来たのは古竹さんやったっけ?
やたらキーが高く、ずっと調子を外してたんは誰やったっけ?
4月27日(ガスの中、快晴)
ゆっくりと下るうちに青空が見えてきた。向かいの山の緑がじつに鮮やかだった。生まれたての緑。山が軽やかに見える。
てんくう温泉で汗を流し、快晴のもと帰路についた。
HAMAさん:蛇谷ヶ峰から武奈ヶ岳へ
円さん:蛇谷ガ峰〜武奈ガ岳
森の音さん:ワサビ谷に結集!
DOPPOさん:No,369 新緑の蛇谷ヶ峰から武奈ヶ岳へ
どんかっちょさん:比良縦走(蛇谷ケ峰〜武奈ケ岳〜坊村)