高野女人道(Jan.18, 2004)
年末、町石道と高野三山を歩いた。もうひとつ残るのが女人道。
男一人でいささか面映かったが、もはや幾多の煩悩から解脱した身である。(^O^)
お許しいただこう。
天気もいいし、今日なら雪もあるだろう。
女人堂から弁天岳への登山口 | 弁天岳山頂 |
09:10 極楽橋。
女人堂までの坂道、凍結の心配もむなしくほどよい雪加減。踏跡がすでにふたつ。
10:05 女人堂。ここから弁天岳へ登る。急登もなく新雪を踏む。
10:30 弁天岳山頂。
ここから大門へ下る。途中、見晴らしのいいところがあった。大峰山系も一望できる。
写真を撮る。
赤い鳥居が見え、もうすぐ大門というところで手袋をひとつ失くしていることに気がついた。あちこち破れてはいるものの冬山用に重宝している。決して高価ではないがまた買い換えるとなるとと思って二、三分引き返すと先ほどすれ違ったおじさんが、
「さっき写真撮ってた人ですよね?」
「ええ」
「これ、落としてましたよ」
「ああ、よかった。どうもありがとうございます」
「間に合ってよかった」
弁天岳から大門へ下る途中にて | 奥が大峰山系 |
大門 | 女人道 |
10:50 大門
女人道は大門をくぐらずに右にそれ山道を通っている。
かつてはこの高野山も女人禁制だったから、大門から根本大塔を経て奥の院までのメインストリートを女性は通れなかったのだ。
女性は、延々と町石道を大門まで登りそれから右へそれなければならない。
「それはいかんやろう。男と女のこの世界。不垢不浄なんとちゃうの」
根本大塔 | 楊柳山 |
お助け地蔵尊の横を抜け山道に入るが道そのものは穏やかだ。新雪をくきっくきっと踏みながら相の浦口、大滝口、真別処分岐、円通寺、みろく峠と過ぎ、奥の院バス亭そばの大峰口まで二時間足らずだった。
12:40 大峰口 奥の院バス停
駅でいただいたパンフレットの地図をみてもいろんな道と交差していて間違わずに歩けるかどうかが心配だったが、要所要所に「高野七口女人道」の道標があり、おかげで迷うことなく歩くことができた。
大門から大峰口の方向のほうが下りが多いからわりと歩きやすいのではないかと思う。
かつては数箇所に女人堂があったようだ。女性たちはそのお堂に泊まり高野詣でをしたことかと思われる。そして木々の合間から根本大塔を、奥の院を拝んだことだろう。
大峰口。奥の院バス停のそば。 | 極楽橋 |
奥の院への参道入口のベンチでお昼御飯。
せっかくだから奥の院まで。お参りをして、これまた極楽橋まで歩いた。
14:50 極楽橋