トップリ尾(Apr.10, 2004)
大峰の地図を見ていると、距離は長いけれどもトップリ尾から明星ヶ岳へも行けそうだ。
どこから取り付くか? 入谷から天川村と大塔村の村境尾根に沿うのが比較的ゆるやかに見える。湯ノ又から日裏山谷へ入ったあたりからも行けそうな気がしなくもない。
急ぐこともないし、じっと胸に秘めていたところ、3月14日、熊渡から弥山へ行ったとき、ちょうど頂仙岳の下あたりで、話を聞くとDOPPOさんもどうやら同じことを考えておられたようである。
「なんやあ・・・」
先週、天和山から栃尾山を歩いたのは、じつはこの尾根の様子見を兼ねていた。
DOPPOさんに写真を送ると、「では近々行こう」と。思い立ったがなんとやらの人です。(^O^)
林道脇に駐車。
06:35 入谷にかかる吊橋を渡る。
入谷の吊橋 |
道はソエ谷沿いに付いていてそれをたどればどこかで山へ登るのではないかと思っていたが、DOPPOさん「向こうへ渡らんといかんな」。
と言うわけで沢の岩場のところを渡ると、かなりの急登。ガリガリとよじ登る。
尾根に出ると倒木あり、ブッシュあり。小枝で顔は叩かれるし、腕を擦るし、体に刺さる。「やれやれ」
DOPPOさん、ストックは邪魔だと途中で置いて行くことに。
07:50 ようやっとp1048だ。
下って登ってp1402が近づくと視界が開けた。
好天の下、まず中尾尾根とこのトップリ尾との間の左股尾のp1445が目に入る。奥には明星ヶ岳。
09:10 ブッシュを漕いで、p1402。
孤高の一本杉。
大峰の彫りの深い谷の源頭部。
p1402の一本杉 | p1402からアケボノ平2を経て頂仙岳方面 |
彫りの深い谷 |
鞍部に下りると草つきのおだやかな平坦部である。
「アケボノ平2やなぁ」とD氏。
p1690への登りで、D氏のひざの痛みのために僕が先に行き、上のどこかで待ち合わせすることになった。
雪がところどころに残っていてわりと広い尾根だった。倒木が苔むしている。
p1690へ | p1725(日裏山)へ |
10:25 p1690。
頂仙岳は指呼の間だ。
トップリ尾はここから右へ折れ明星へ向かっている。すこし不思議な尾根の走り方である。造山運動の妙が偲ばれる。
雪はまだ残っていて何度も足を取られた。
黄色のテープと赤いペンキマークがあった。
おそらく高崎横手からこの尾根に入り明星へ行ったものと思われる。
p1700。明星の尾根へはいったん浅く下る | p1700より |
10:55
気がつかないうちにp1725(日裏山)を過ぎ、明星へ向かう尾根への手前で一本。ここも倒木の巣である。
浅い鞍部に下りて明星への尾根に取り付く。ぐずぐずの雪に足を取られるのを避けようと南側の雪の無いところを歩く。
もう少しで奥駈なんだけど。ここで撤退。 | 明星尾根 |
11:55
大峰の稜線が目の前に見える頃、トウヒの倒木帯に掴まった。中尾尾根の経験からも、奥駈まではあとわずかのはずである。
倒木をまたぎ、ぐずぐずの雪では時間もかかりそうだ。
ここまで来たのだからよしとしよう。
昼ごはんにする。
日裏山あたりで引き返した踏跡があった。きっとDOPPOさんもここまで来られたのだろう。p1690で待っておられた。
人の話し声が聞こえる。
高崎横手の道からだ。
とっぷり平にて | p1445 |
14:20 p1402
16:35 入谷吊橋。
帰路車中でお聞きすると、DOPPOさんにとって今回の山行が大峰行、百回目とのこと。
かなりやっかいなルートではあったが、新しい大峰の貌にも触れることができたし、記念すべき百回目に同行できて光栄だった。
DOPPOさん:No,401 トップリ尾から日裏山(大峰中部)