ササユリ三昧 (June 25, 2005)
今年はぜひともササユリを見に行こう。
そう思って、6月12日にまず出かけたが早すぎたようで麓では咲いていたものの山中ではまだだった。二週間後の25日、再度出かけてみると、期待以上に咲いていた。
ひとつひとつに顔を近づけ香りを堪能した。しまいに頭が痛くなりそうだった。
知り合いが、「郭公さんはサユリストなの?」って聞いたが、ここで言うサユリストには清楚なイメージがあるけれど、私自身は、ササユリにはむしろ官能的なイメージを持っている。
「ああ、この人とどこまでも堕ちてみたい」
そんな誘惑に駆られる匂いである。
漱石が『それから』で、「大きな白い百合の花」に付与したイメージもおそらくそこにあったのではないかと思う。
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