大峰山系の大展望台―天和山 (Dec.30, 2005)

 結局、年の瀬までバタバタと忙しく、仕事納めもうまく納まらないまま正月休みに入った。好天のようであるし、今年の山納めは天和山にしよう。大峰山系の大展望台である。

 四週間ぶりの山。話には聞いていたが今年の雪は半端じゃなさそう。「あるとは言えまあ中腹くらいからだろう」と内心高を括っていたのだが、百聞は一見に如かずとはこのことだ。黒滝を過ぎたあたりから道路脇には除雪された雪が凍っている。天川を過ぎると路面凍結。スタッドレスを履いたD号に同乗させてもらったが、僕の車だったらチェーンを巻いても横滑りしそうな感じだった。一人だったら、登山口までも怖くて行けなかったかもしれない。

08:35
 登山口の橋、20cmくらいの雪だった。
 アイゼン、ワカンをザックに入れ、ピッケルを持って山道に取り付く。
 この冬初めての山なのにいきなりのこの装備である。

10:35
 急登の鉄塔尾根を登り、川瀬峠へ。2時間。順調である。普段ならここから約30分で天和山山頂なのだが・・・。
 トレースはどうやら滝山へ向かったようで、反対側の天和山へは僕たちがトレースを付けることになった。
 雪はかなり深い。タンタンさんはスノーシューを履く。DOPPOさんと僕はワカンを履いた。ワカンを履いても潜るときは潜る。しかも急斜面だと前へ進まない。喘ぎながらようようひとつ、ふたつと小ピークを越えると右手には冠雪の大峰山系である。

鉄塔尾根 天和山山頂

12:05 天和山山頂。
 川瀬峠から一時間半かかったことになる。
 山頂もまた今まで以上の雪だった。久しぶりの山でこの雪だったから、体力的にもかなりこたえた。
 ほんの少し下りたところが大峰山系の展望台。やや靄っていたが展望は申し分ない。日も射し、風裏でもあり、暖かく、一面の雪が目に痛いほどである。

まあ、なんと申しましょうか。このお二人。(^O^) 稲村ヶ岳

 僕はいつものコンビニ弁当だが、D氏は鍋、T氏はラーメン。テルモスのお茶を飲みながら弁当を食い終わると、D氏から餅、T氏からラーメンのおすそ分け。しかも焼酎付きである。
 ひとしきり展望を楽しむ。

弥山、八剣、明星ヶ岳、神仙平
明星ヶ岳、神仙平、仏生、七面、釈迦ヶ岳

 正面の弥山、八剣、明星はさすがに真っ白。その右のカール状の神仙平も白い。
 左へ少しはなれて稲村ヶ岳もまた白い。

 今年の記録を振り返ってみると、35回の山行中、今回も含めて16回がこの大峰山系だった。
 二月の雪山シリーズ、五月の神仙平、そして十月の弥山川から八剣へ直登と、今年もまた大峰山系には貴重な足跡を残すことができた。

13:45
 いつになく長居をし引き返す。
14:15 川瀬峠。
15:35 登山口。和田発電所。




DOPPOさん: 大峰大展望の天和山(大峰中部)