南奥駈―釈迦ヶ岳から玉置山へ (May 3/5, 2007)

三日目:葛川辻から玉置神社へ


5月5日(土)

 
4時45分起床。テント越しに挨拶すると、ラジオの予報でも和歌山南部から崩れるらしく、お言葉に甘えていいか?と。もちろんかまわない。ペースとしては僕のほうが遅いから神社で待ってもらうことになるけど。
 と言うわけでそれぞれ撤収して5時半テント場を立った。
行仙岳
 槍ヶ岳、地蔵岳の難所を慎重に渡るとあとはひたすら歩くだけだ。

 
はなぜか、シャンパンをがぶ飲みしたくなっていた。山はどこでもいい。テント場に水が流れているところへ行き、まず冷やす。で、ちびちび上品に飲むのではなく、山のコップでがぶがぶ飲む。あのシュワシュワっとして甘いところをがぶがぶ飲む。気持ちいいだろうなあ。シャンパンがぶ飲み山行なんてどうだろう。
 場所としてはどこになるか、狼平か、明神平の奥のテン場か、比良のワサビ谷か。沢ヤさんならどこでもOKかもしれないが。
地蔵岳の難所には新宮山彦グループの方々によって鎖がつけられている。それでも慎重に。
06:10 地蔵岳
07:20 香精山

 貝吹野への急斜面をズリズリと下る。ピッケル君はさぞ大変だったことだろう。
08:50 岩の口
 あと二時間ちょっとで玉置神社だ。いよいよフィナーレが近づいて来たぞ。
 林道と山道が入れ子状態になると玉置山は目前である。
 先を行く彼も所々で待ってくれていて、最後の山頂への道は一緒になった。


10:50
 玉置山
 写真を撮り合い神社へ下る。
11:15 玉置神社
 ふう、終わったぞ。
 ピッケル君も昨日12:05無事下山のメールが来ていた。お互い無事に終わってよかった。
玉置山山頂にて。テント場でご一緒したIkeさん。 何とか無事に予定終了です。
 りの車でお名前をお聞きすると、
 「そういえば同級生にもその苗字ありましたよ」
 「えっ? どこですか?」
 「熊本、玉名だけど」
 「そうですか、だったらあるでしょうね。僕は大牟田です」
 「なんや大牟田かいな。すぐ近くですやん」
 今は生駒にお住まいとか。
 「なんや、先日すれ違った彼も生駒やで。府民の森?」
 「あります、あります」
 「そこによく犬を散歩に連れてくらしいよ」
 と言うわけで、いろいろと経験談もお聞きするとなかなかのツワモノであった。

 
宅そばの酒屋へ行く。
 「シャンパン? ありますけどねえ。ドンペリもありますが」
 「いやいやそんなに高くなくていいんや。がぶがぶ飲みたいんよ」
 とワインセラーへ一緒に行くと、やや高い。
 「もっと安いのでいいんやけど」
 予算内ではハーフサイズのがあった。
 「これにするかな?」
 「でも、すぐに飲んでしまいますよ」
 「そうやねぇ・・・」
 「がぶがぶ飲みたいんやったらスパークリングワインでもいいんじゃない? シャンパンはシャンパーニュ地方で作られるからそう呼ぶので、分類上はスパークリングワインなのよ」
 「そうなん? じゃあ、それにしようか」

 帰宅して一段落の後、そのスパークリングワインを山のコップに注ぎ、それこそがぶがぶと飲んだ。五杯目で空になった。