雪彦山 (Dec.5, 2010)



 1/25000「寺前」、だいぶ黄ばんできたが雪彦山にはまだ登ったことがない。
 琵琶湖を裏返しにしたような周回コースがあるようだ。

 今年(2010年)の8月10日、福岡県田川市の英彦山に登った。僕の中では神社めぐりの一環である。「一時間半から二時間かなあ」と麓でお聞きしたけれど、僕は二時間二十分かかった。石段の急登が続き何度立ち止まって肩で息をついたことだろう。
 この英彦山と今回登った雪彦山と、新潟の弥彦山を三彦山と言うらしい。新潟には物部を祀る神社があり、いずれ行ってみたいがちょっと遠い。

 さて、雪彦。
 夜中の03:40に自宅を出た。阪神高速、中国道と乗り継いで福崎で下りる。夜中のことであり、老眼の僕には地図を見るのも面倒。標識を頼りに何とか登山口まで。6時前、まだ真っ暗だった。
 テン泊組がひとつ。お目覚めの頃だったか。
 さらに林道を2kmほど詰めると賀野(かや)神社がある。確認しに行ったがなにぶんにも真っ暗、下山後また来ることにして登山口まで引き返す。明るくなるまで車内で仮眠。

06:30
 目を開けると明るくなっていて、隣には徳島ナンバーの車が止まっていた。もう出かけられたのだろう。
 
06:50
 登山口は直進と左の山道に分岐していて、一般道の矢印がある左の山道を取る。道はよく踏まれていたし、過剰とも言えるペンキマーク、標識のおかげで迷うことはなかった。

展望台から。ほんのりモルゲンロート 出雲岩

07:10 展望台。大天井岳はほのかにモルゲンロートだった。
 クサリ場がいくつかあり、登りはさほどでもないが、下りに使うとなると緊張しそうだ。

いくつかのクサリ場のひとつ

07:40 見晴らし岩
 快晴。やや風あり。鹿の鳴き声が聞こえる。

見晴らし岩から

07:55 馬の背
08:05 大天井岳。ここも雪彦山の山名板があるが、三角点雪彦山はもう少し北にある。
 一本取って朝食のラスクをかじる。

 三角点雪彦山へ向かう途中に、下山道、新下山道とふたつ右(東)側に道が付いていたが、当初の予定通り周回コースを歩く事にする。
 大天井から浅い鞍部に下りたあとは岩場もなくごく普通の山道だった。
 「そうか、登山口から、すぐ核心部だったんだ」

三角点雪彦山 通称 鉾立山

08:50 三角点雪彦山
09:20 通称鉾立山
 北側の展望がよく案内板によれば、大山も氷ノ山も見えているらしいが、どれがどれだかよくわからない。
09:30 峰山方面への分岐点。
 植林帯を下り沢に沿って下る。
 大天井岳の下部が近づくに連れて滝があり、ゴロゴロの岩場を渡った。

植林帯の中を下る  09:55 ナメ滝
10:00 通過。左、振り向いて撮った。迷いやすそうな地点。直進して右の写真の道を下る。

10:10 虹ヶ滝

虹ヶ滝の渡渉点

 対岸に渡ってほどなく、きょう初めて山中で人に会った。この先に、賀野神社へ行く林道と、登山口へ下る道の分岐があるとのこと。

あとは楽に歩けそうな気がしたが、この先に分岐があり、登山口への道は再び沢に沿う。

 登山口への道を取り再び沢(雪彦川)沿いゴロゴロの岩場を歩く。

10:35 砂防ダム
10:40 登山口

砂防ダム 登山口駐車場

 存外、早い時間で周回できたので、ちょっと拍子抜けしたが、クライマーにとってはまた別の雪彦の貌があるということだろう。

 駐車場は満杯だった。
 再度、賀野神社へ。大天井岳は迫力があった。遠くからの声はひょっとするとクライマーたちだったかもしれない。壁に目を凝らしたがあいにく見えなかったけれど。
 トップの写真。



 帰途の車内でおにぎりをほおばった。
 福崎インターのそばに柳田國男の生家と隣接して資料館。

柳田(松岡)國男生家