布引山から迷岳 (Dec.16, 2010)
「OKです」と返事をしたものの、後で調べてみると「ぬぬぬっ、オレに行けるんかなぁ」と心配になってきた。先行の記録では、念のためにロープを持って行かれたようだが、使ったとも書かれていなかったから、まあなんとかなるかと思う事にして、DOPPOさんとスメールへ。
スメールから蓮ダムへ | ヤジヤマ谷入口の階段 |
07:50 スメール
スメール温泉から林道を、蓮ダム、布引谷を経てヤジヤマ谷入口まで歩く。蓮ダムの手前で、左奥に布引滝が見えた。ほぼ一時間でヤジヤマ谷入口。
天候は曇り。このとき風はまだなかった。
ガラガラの岩場の左の尾根。まだ取り付いたばかりの地点。 |
09:00 ヤジヤマ谷登山口
階段を登るとガラガラの岩場。さてどちらを行ったものか。左の尾根に踏み跡程度の道らしきものがあった。倒木をまたぎながら尾根を登ると、たしかに地図の等高線は詰んでいるし、記録にも急登とあったごとくである。細い尾根であるから、足元に気を遣いながら岩や木の根をつかんでふうふう言いながら登っていく。朝のうちだからまだ小気味よく高度を稼いだほうだとは思うが、下りにはあまり使いたくないルートだ。
登りだして1時間 | ほぼ同じ地点 |
難関を過ぎたのか、傾斜は緩やかになった。一本取ってDOPPOさんからコーヒーをごちになった。「立って歩けるようになりましたね」
岩のオブジェ | 木の根がまるで蛇のように |
見上げる先の稜線の高さも徐々に近づいてくる。尾根がぐんと広くなって直近のピークに登り詰めるとそこが布引山だった。
布引山山頂へ | 何とか来れました。(^^ゞ |
11:15 布引山山頂
わずかながら雪を伴って風が出てきた。
ここから、一つ、二つ、三つと徐々に高まるピークを越えるが、道は穏やかだった。
二重山稜、あるいは三重にもなっていて、タワには池もあった。
最後のピークを左に巻いて、大熊谷の頭から迷岳への稜線に合流した。
柚子の木平(P1285) |
12:40 柚子の木平(P1285)
この秋、知り合いのP君がここに幕営してしっとりと愛を交わしたのだと言う。
ただし、愛人ではなく愛犬だったらしいが。
久しぶりの迷岳山頂。かつて、DOPPOさん、どんさんと池木屋山から縦走したとき、ここでミートさんとお会いした。お元気にしてらっしゃるんでしょうか。 |
13:10 迷岳山頂
山頂まで来てやっとかすかな記憶である。
風裏を探して昼食。食べるうちに体は冷えてくる。しまいに指先が痛くなった。
そそくさと撤収してスメール側へ下る。ゴアのいい手袋(あちこち破れてはいるが)だけれど、痛いものは痛い。グーパーグーパーしながら歩くけれどなかなか温かくならないのだ。手袋の上から触ると右の人差し指が棒のように硬くなっている。「ああ、痛いよぉ、痛いよぉ」と実際に声に出しながら下ったことである。こんな痛さを経験したのは記憶にないほどだ。
唐谷林道への分岐 | いくつもの滝があった |
14:05 唐谷林道分岐
ここまで下る頃、ようやく、痛さも取れた。
飯盛山を巻く下りもけっこう急だから、林道へ下りる。さいわい風もよけられて、あとは滝を見ながら下った。
林道終点 | 公園 |
15:00 林道終点。
林道から、遊園地が見える。かつてはゴーカートも走っていたらしい。
「そういえば、Eさんがそれに乗ってはる写真、見たことありますわ」
15:35 スメール駐車場。
風呂に入って帰った。
今回のポイントは、布引山への急登と、迷岳からの下りのあの指が千切れるほどの痛さだった。
DOPPOさん、お疲れさまでした。
DOPPOさん:No.672 激登りの布引山から雪ちらつく迷岳