江馬小屋谷林道から、白倉山、大熊谷の頭 (Oct.23/24, 2004)

 久しぶりに大人数の山行になった。
 林道脇で前泊し、一方は庵ノ谷林道から大熊谷の頭を経て迷岳へ。一方は、江馬小屋谷林道からナンノ木平を経てp1226、白倉山、大熊谷の頭。
 下山はともに庵ノ谷林道へ。

 僕は後者に参加した。
 以前、池木屋山から東尾根を野江股ノ頭、白倉山、大熊谷ノ頭、迷岳、飯盛山を経てスメール温泉まで、DOPPOさん、どんさんと歩いたことがあったが、そのときの印象では、かなり迷いやすく、一人では行けそうにもないルートである。

 立案のDOPPOさんが早くからルートを示した地図をアップされていたが、大人数である安心感と、忙しさにかまけて、当日の朝までどこから取り付いてどこに下るのか、さっぱり要領を得ていなかった。
 「ねえねえ、どこから行くの?」
 「で、どれを下るの?」
 新しく買い換えた2004年版の台高の地図にもそれは記されていない。
 「ふむふむ、なるほど」

06:30 江馬小屋谷林道。
 ほどなく橋を渡り山道に取り付く。
 先頭のS氏が快調に引っ張る。二番手をハラッチさん。
 ハラッチさんとはこれまでに何度か不思議な出会いをしている。直近では、昨年の5月、仏生ヶ岳山頂でお会いした。しっかりした足である。
 
 谷沿いの道からぐんぐん高度を上げるがなかなか尾根に届かない。すぐ上に尾根が見えるところまで来たが、道は植林帯の中をさらに巻いてようやっと尾根に出たのがRINちゃんのコースタイムによると8時だった。かなりしんどかったぞ。
 ここまで来ると回りは自然林である。ヒメシャラが印象的である。

ナンノ木平にて。

 一本取って8時半、ナンノ木平。野江股の頭へはぐっと巻くが谷を挟んで指呼の間である。
 浅い鞍部へ下り登り返すとお子さん連れのご家族が幕営中。水を4L持って上がられたとか。
 そのすぐ上あたりが、以前、DP、どん、郭の三人の幕営地点である。かすかに記憶があった。そういえばあのとき、DP氏は、水とお酒をデポしてはったから、きょう僕たちが登ったルートを来られたのだろう。

野江股の頭。

08:45 p1226。
 野江股ノ頭は今回のルートの反対側になる。片道15分か20分くらいかと思われた。
 S氏、ハラッチさん、RINちゃん、森の音さん、どんさんは行ってくると。僕は遠慮してみんなを待つことにした。
 パンを半分食べ、あとは所在ないから指笛の稽古である。
 もう何十年もやったことがないから、うまく鳴らせない。何度かやってるうちに鳴ることもあればスカのときもあり、コツを掴んだようなそうとも言い切れないような・・・。
 野江股ノ頭山頂に人影が見える。きっと彼等だろう。
 30分ほどで引き返して来て、白倉山を目指す。2mほどの岩場と白倉山手前には記憶があったが、あとはほとんど覚えていなかった。
 前回と異なるのは登山道と印字された黄色のテープがしっかりと巻かれていたことだった。

10:30 白倉山。

白倉山。

 ガスに覆われ残念ながら遠望はなかった。ほどなく、どうやら沢ヤさんらしい二人組が登ってこられた。
 僕たちは古ヶ丸山方面への壁まで行き、引き返す。

 御飯にしようかどうしようか? 大熊谷の頭でちょうど12時になりそうだ。ひょっとするとそこで迷岳コースのみんなとも合流できるかもしれない。
 というわけで、お昼は大熊谷の頭で食べることにした。

 浅く下り、登り返し、稜線を伝って下っているつもりだったが、途中で踏跡が定かではなくなった。
 「これでええんかなぁ?」とS氏が言う。

 左へわずかに踏跡らしきものに従うと赤テープがあるにはあったが、いったん引き返すことになった。
 ピークへ戻ると別の尾根にしっかりとテープが続いていた。
 どうやら僕たちは、p1188から江馬小屋谷へ下る尾根に入り込んでいたようである。

 ぼそぼそと細かい雨になった。上だけ雨具を着け、長い急登を登りきると大熊谷の頭だった。

大熊谷の頭。誰だ?

 この急登にかすかな記憶があるくらいで、白倉山からここまでも初めて歩くに等しかった。p1205の白前山あたりで、ペーパーウェイト用に白と黒の層のある小石を拾ったがこの周辺にも記憶はなかった。

12:15 大熊谷の頭

 ガスの中で昼食。くみさんから差し入れてもらった「柿の葉寿司」を食べる。僕が用意していたのはパン2個だけだったから、ありがたくいただいた。
 ハラッチさんからリンゴをいただく。
 迷岳組はもう通過したのだろうか?

 およそ20分で食事休憩を終え、庵ノ谷林道へ下る。
 右の鹿避けのフェンスに沿いながら、13:00、林道へ。

 この林道歩きがずいぶん長く感じられた。ところどころショートカットしながら下り、迷岳組に追いつくと、数年ぶりによし庵さんのすっとぼけた顔があった。




DOPPOさん:No.418 秋の迷岳

円さん:庵の谷林道から迷岳

HAMAさん:庵の谷から迷岳(1309M)

どんさん:台高野江股の頭から大熊谷の頭

森の音さん:江馬小屋谷から白倉山