池木屋山から明神平へ (May 15, 2005) |
ハラッチさんがお友達の方々と明神平から池木屋山まで歩きたいとおっしゃっていたので、同じ日に反対側から、つまり池木屋山から明神平へ歩き、縦走路上ですれ違うとき車のキーを交換する。下山後、お互いがそれぞれの車に乗ってみのやで集合。
そうすれば、山中をピストンしなくて済むし、下山後の車の回収の難儀さも解消する。
この明神平から池木屋山の間も間違いなく最高の縦走路のひとつだ。2001年の秋、明神平で幕営、ピストンして以来だが、また歩いてみたくなった。
メンバーを募ると、タンタンさん、Mさん、ピッケル君が手を挙げた。
さいわいにも好天だ。
高滝の虹 |
06:30 宮ノ谷登山口
高滝までは、ハシゴも、岩壁を巻く歩道橋も近年、再びしっかり整備され、足元をさほど気にせずに歩けるから宮ノ谷の切り立った岩壁、谷の巨岩にあらためて目が行く。ダイナミックな峡谷だ。沢へ二度降りるけれど、その道も整備された痕跡があった。自治体のご苦労が偲ばれる。
07:20 高滝
雪の多いこの冬だったから、水かさは増しているかもしれないと思っていたが、高滝は細く見え、渡渉地点も難なく一歩で済んだ。
高滝から猫滝を左に見ながら危険箇所を登る。高滝には虹が架かっていた。
お地蔵さんを過ぎ、このコースは三回目になるけれどかなり曖昧な記憶で、「こんなとこ歩いたかなぁ」なんて思いながら、テープ、踏跡に従った。
池木屋山ってけっこう男っぽい山なのだ。
08:15 奥ノ出合
沢の溜まりに小魚が群れている。ヤマメだろうか?
池木屋山への急登 | もうすぐ山頂 |
ここから山頂までが急登だ。
露出した木の根を踏みつつ、満開の石楠花、山躑躅に気が和む。咲きかけたシロヤシオの巨木もあった。はるか上の左右の稜線が徐々に目の高さに近づくのがなによりうれしい。
日の当るところで一本。
「そういえば、ヒルに会ってないよね?」
左右の稜線が目の高さまでになり、笹が見えてくると山頂は近い。
山頂部は一転してやさしい表情だ。
09:50 池木屋山山頂
小屋池へ下りる途中で明神平で幕営された縦走組にお会いする。
この小屋池は僕のお気に入りポイント。
さて、ここから縦走路に入る。瑞々しい緑にピンクの花、光りを浴びてなんとも軽やかだ。
霧降山から | 「あれが迷岳ですよね?」 |
10:20 霧降山
ここで一本。迷岳方面の展望が素晴らしい。
10:50 千里峰
先頭を歩くタンタンさんが人の声がしますと。
少し先まで歩くと、にこにこ顔のハラッチさんたちだ。
「よお〜、えらい早いね〜」
大又駐車場を5時半に出たのだと言う。
「アカヤシオも咲いてたし、石楠花のトンネル。良かったよ〜。赤倉山の登りはしんどかったけどね」
同行のお二人の方もいつだったか仏生ヶ岳山頂でお会いした人たちだと言う。まさか仏生で人に会うとは思いもしなかった。彼女たちも元気で山行を続けてはる。
赤倉山山頂 | 縦走路上にて |
11:05 赤倉山山頂
ここから白鬚岳へ稜線が繋がっている。その接点を確認。
一本取りつつなぜか、「御三家」の話題に。
橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦。知ってる? あおい輝彦とちゃうぞ〜。
二代目「御三家」の、郷ひろみ、野口五郎は、僕と同世代だ。西条秀樹はちょい上かもしれない。
やや下りながら縦走路は、彼女たちが言ったように、石楠花の回廊だった。
展望の利くところで稜線を眺めると、登尾のどでかい塊の向こうに白鬚岳が見える。
道は記憶以上にさらに下り、水場の標識を過ぎると、千石山の尾根までは記憶どおりの急登だった。
千石山山頂。明神平から来られた方に撮っていただいた。 |
12:25 千石山(奥ノ迷峰)
明神平から来られた方が、親切にも「お撮りしましょうか」と。
鞍部に下りて昼ごはん。やや雲が出てきた。
13:15 笹ヶ峰
案外早かった。先ほどの鞍部から30分だ。
行く手に見える明神岳までずいぶん登りそうだが、いざ歩いて見るとさほどでもなく、桧塚奥峰へのテープが見えた。
もうすぐ笹ヶ峰 | もうすぐ明神岳 |
13:40 明神岳
ここまで来れば着いたも同然。見慣れた風景の中を明神平へ下る。
14:00 明神平
ここで初めて携帯が繋がった。
ゆっくりと一本取ったあと、雪道の時に付いたショートカットをたどり、15:20には大又林道の駐車場に着いた。谷に架かる橋は真ん中あたりが傷みかけていた。
林道途中にある水場で3Lほど汲んだ。
四時過ぎにみのや着。
「おや?」
先に着いていると思っていたハラッチさんたちがいない。どうしたんだろう?
10分ほど待って到着。
去り難い思いで池木屋山でゆっくりし、下りは下りで花花で立ち止まるうちに思いのほか時間がかかってしまったとのことであった。
アルバム
ピッケル君:池木屋〜明神平縦走